極甘同居~クールな御曹司に独占されました~
「口あけて」


よくわからないまま口をあけると、ひんやり冷えたチーズが放り込まれた。
コリコリした歯ごたえはナッツが入っているらしい。


「美味しいです」


ワインの感想と全く変わらない自分の語彙力が情けない。
でもワインとチーズの組み合わせがすっかり気に入ってしまい、またグラスに口をつける。

そんな私を見た彼から注意が飛んできた。


「飲み過ぎるなよ。チョコレートもあるけど、後でな」


今一つ子供扱いされていることに頬を膨らませる。
でも、いつのまにか最初の緊張がほぐれていた。



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