極甘同居~クールな御曹司に独占されました~
「一人で頑張ったんだな」


「他の人と……変わりません」


息が震えた。彼が上体をかがめ、私の指を広げて一本一本にキスをしていく。
丁寧にゆっくりと。

それが彼にとってセクシュアルな意味なのか、未熟な私にはわからない。
だから平静でいたいのに、隠しようもなく息が乱れ始める。


「待って……」


身体の芯が燃えるように熱いのはワインのせいなのだろうか。
湧き上がる熱に怯えて彼を止めようとしたのに、声は上ずって、私の高ぶりを晒してしまう。


「たか……」


「一人にしたくない」


彼の息が指から腕を伝い、首筋を撫でた。

この熱は彼のものだろうか。
私のものだろうか。

唇が重なると、区別がつかなくなった。



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