極甘同居~クールな御曹司に独占されました~
(どうしてこの人がこんな時間、こんな場所にいるのー!?)
「持ち上げるぞ」
心の中で悲鳴を上げ続けていた私は、彼のこの言葉でさらに仰天した。
〝持ち上げる〟って……私を?
あの蕎麦屋で「絶対に同一人物だとわからない」と言い切ったくせに、彼を散々こき下ろした後ろめたさのせいか、寒さと痛みも忘れるほど私の脳内は大混乱に陥っていた。
私の顔を見た途端になぜか彼の言葉遣いから敬語が抜けたことも、ばれたのではないかという恐怖にいっそう拍車をかける。
とにかく早くこの人から逃げなければ。
「いえ、いいです! その、だ、大丈夫です」
助けてと叫んでおいてどの口がと自分でも思うけれど、天敵を前にした今は必死だ。でも、全力で手足をバタつかせたものの、一向に起き上がれない。
これではまだうつ伏せのままの方が良かったかもしれない。
まるでひっくり返った亀だ。
「持ち上げるぞ」
心の中で悲鳴を上げ続けていた私は、彼のこの言葉でさらに仰天した。
〝持ち上げる〟って……私を?
あの蕎麦屋で「絶対に同一人物だとわからない」と言い切ったくせに、彼を散々こき下ろした後ろめたさのせいか、寒さと痛みも忘れるほど私の脳内は大混乱に陥っていた。
私の顔を見た途端になぜか彼の言葉遣いから敬語が抜けたことも、ばれたのではないかという恐怖にいっそう拍車をかける。
とにかく早くこの人から逃げなければ。
「いえ、いいです! その、だ、大丈夫です」
助けてと叫んでおいてどの口がと自分でも思うけれど、天敵を前にした今は必死だ。でも、全力で手足をバタつかせたものの、一向に起き上がれない。
これではまだうつ伏せのままの方が良かったかもしれない。
まるでひっくり返った亀だ。