極甘同居~クールな御曹司に独占されました~
いろいろとキャパオーバーで、どうしていいのかわからない。
黙っていると、しばらく意識から飛んでいた腰の痛みがまたぶり返してきた。


「腰以外に悪いところは?」


「ありません」


「こんなことはよくある?」


「いいえ。過去に一度だけありましたけど、数日寝ていれば大丈夫でした」


彼は「わかった」と短く答えただけで、どんどん進んでいく。
スーツを着た姿は細く見えるのに、意外と力強い。


きっとタクシーを呼んでくれるのだろうと思っていた私は、通用門にすでに一台の車が待ち受けていることに驚いた。
私たちが近づいていくと、運転席から男性が降りてこちらに軽くお辞儀をした。


「中島。悪いが手を貸してくれるか」


「はい」


それはタクシーではなく、どうやら彼付の運転手らしい。
中島と呼ばれた男性の年齢は五十代手前ぐらいで、私たちの父親世代より若く見える。


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