極甘同居~クールな御曹司に独占されました~
中島さんが後部座席のドアを開けると、高梨さんは私を後部座席に座らせた。

中腰の姿勢で私を担ぎ入れるのはかなり重いはずなのに、自分の体重を忘れるほどソフトな着地だった。
きっとできるだけ痛みを感じさせないよう、気遣ってくれたのだと思う。
彼に感謝するのと同時に、お姫様抱っこという心臓に悪い状態からようやく解放され、止めていた息をこっそり吐き出した。


「横になるのと、どっちが楽?」


「このままで大丈夫です。ありがとうございます。本当にどうお礼を申し上げていいか……」


あともう少しで我が家に帰れる。
恩人とはいえ、これで高梨さんから無事に逃げられる。

ほっとしてお礼を並べ始めた私は、彼が中島さんにかけた言葉で飛び上がった。


「とりあえず俺のマンションに」


「えっ! いたたた……」


腰を痛めていることをうっかり忘れていた。勢いよく隣を向いた拍子に腰をひねってしまい、身体を丸めて呻いた。



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