極甘同居~クールな御曹司に独占されました~
「あの、私のアパートまで乗せていただけたら十分ですから」


「そんな状態でどうやって生活するんだ?」


「……」


「歩けもしないのに」


「えーと、家族がおりますし、大丈夫です……」


私は嘘をつくのが苦手だ。
なかなか有効な言い訳なのに、後半は小さくなってフェードアウトした。


確かにこの状態では買い物にも行けないのだから、まともに暮らせないだろう。
でも屋外で低体温症になる危機さえ回避できれば、あとは有香に救援を要請するなり、どうにかなる。

とにかく一刻も早くこの男の前から逃げ出さなければまずいということだけは確実だった。


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