極甘同居~クールな御曹司に独占されました~
「……高梨さんは事業所の視察ですか?」


「柚希に会いに来た」


一瞬心が躍ったけれど、きっと何かまた事情が変わっただけだと思い直した。


「……どうして?」


「出て行った理由を聞きたかった。……いや」


高梨さんは思い詰めた表情で言葉を切った。
確かに視察ではないようで、手には鞄ではなく、何か小さな包みを持っているだけだ。


「柚希を取り戻しに来た」


「戻りません。同棲相手なら他にいるじゃないですか」


長谷川さんの名前は口にしたくなかった。


「柚希しかいない」


「私が出て行った理由は書きました」


本当は戻れるなら戻りたい。
でももう一度彼の元に戻ったら、また同じ苦しみの繰り返しだ。


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