極甘同居~クールな御曹司に独占されました~
「今日、母親と爺さんが来るらしい」


「ええっ?」


彼の〝爺さん〟と言えば、相談役に他ならない。
私のような末端社員は写真で拝んだことしかない、わが社の最高権力者だ。


「来るって、ここに?」


「ああ」


「何しに?」


「柚希に会いに」


高梨さんは至極のんびりした調子で驚きの事実を明かした。


「近いうちに会ってくれと爺さんに頼んでたんだ」


「どうしてそんな大事なことを私に知らせてくれなかったの!?」


仰天して飛び起きてから自分が裸なのに気づき、慌ててシーツを引っ張り上げた。


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