極甘同居~クールな御曹司に独占されました~
「誤解のないよう言っておくが、傷病人の保護以上の意味は一切ない」


不意に彼が口にした言葉は、私のコンプレックスにぐさりと突き刺さった。


「わかってます」


彼と私では住む世界が違う。
彼の突き放すような冷淡な口調は、心配しなくていいというより、私の耳にはお前に特別な興味はないという意味に聞こえた。
そんなことは私だってわかっているし、期待もしていない。

でも、内心むっとして答えた後、ひどく申し訳ない気分になり、私はしおらしく頭を下げた。


「本当に、ご迷惑をおかけしてしまって申し訳ありません。助けて下さって、ありがとうございます」


従業員とはいえ、素性の知れない人間をここまでして助けてくれるのだから。


< 35 / 365 >

この作品をシェア

pagetop