極甘同居~クールな御曹司に独占されました~
「みっともないでしょ。あの時、見栄張って嘘ついて、陰では必死だったの。でも、さすがに諦めがついたわ」


長谷川さんは笑って立ち上がった。


「さあ、私もいい男をつかまえないと」


口だけかと思いきや、意外にと言うのか、やはりと言うのか、長谷川さんはタフだった。


「実はもう目をつけてる人はいるの。あなたの上司の横山課長」


「へえ……ええっ?」


「彼、なかなか優秀な人なのよ。アメリカの大学院出てるの、知ってた?」


「初耳です……」


関西弁しか喋れないと思っていたのに、英語が話せるとは。
どうりで、海外メーカーとの打ち合わせには必ず借り出されているわけだ。





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