極甘同居~クールな御曹司に独占されました~
「お昼も夕飯も食べてないから仕方ないんです」


「ダイエットか?」


「ち、違います」


太ってはいないけれど、スリムでないことは重量からばれている。


「じゃ金欠?」


「違いますっ」


あの蕎麦屋での会話をほのめかされているような気がするのは気のせいだろうか?
同一人物だと気づかれるような手がかりを与えるわけにはいかず、全力で否定した。


「忙しくて、社食に行くタイミングを逃しちゃっただけです」


高梨さんはそれを聞いて少し眉根を寄せたあと、意外なことを口にした。


「苦手な食べ物は?」


「な、ないです」


私の返答を聞くと、彼は何も言わずに出て行ってしまった。
続いて玄関ドアの音がして、家の中は静まり返った。




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