極甘同居~クールな御曹司に独占されました~
彼が袋から取り出したのは天重弁当だった。
上には大きな海老天がのっている。
「嫌いじゃないよな?」
彼の口角がわずかに上がった。
「す、好きです。ありがとうございます」
海老天がのっているのは偶然の一致であって、きっと嫌味じゃない。
そう思うのに、どもってしまった。
高梨さんに上体を起こしてもらい、膝にお弁当を乗せてもらったところで、枕の下でスマホがメール着信を知らせた。それも立て続けに三度も。
きっと有香がさきほどの中途半端な内容に驚いて、単発メッセージを送ってきているのだろう。
腰というものは意識している以上に重要な役割を果たしているらしい。
情けないことに、今の私には割り箸を割るという簡単な動作すら難しい。
難儀していると、見かねたように彼が手を貸してくれた。
上には大きな海老天がのっている。
「嫌いじゃないよな?」
彼の口角がわずかに上がった。
「す、好きです。ありがとうございます」
海老天がのっているのは偶然の一致であって、きっと嫌味じゃない。
そう思うのに、どもってしまった。
高梨さんに上体を起こしてもらい、膝にお弁当を乗せてもらったところで、枕の下でスマホがメール着信を知らせた。それも立て続けに三度も。
きっと有香がさきほどの中途半端な内容に驚いて、単発メッセージを送ってきているのだろう。
腰というものは意識している以上に重要な役割を果たしているらしい。
情けないことに、今の私には割り箸を割るという簡単な動作すら難しい。
難儀していると、見かねたように彼が手を貸してくれた。