極甘同居~クールな御曹司に独占されました~
数分後、私は高梨さんとともにワンルームのアパートに鎮座していた。


最初、高梨さんはアパートの横に停めてあった自分の車で話そうと言ってくれたのだけど、私がアパートを提案した。
その時は頭に血が上っていて、それが良いと思われたのだ。
もし痴漢が近辺をうろついているなら、部屋に男性が出入りするところを見せれば少々の防犯効果が期待できるのではと考えたからだ。


しかし今はこの思い付きを激しく後悔していた。

ワンルームだけに、部屋には当然ながら私のつつましい生活のすべてが集結している。
高梨宅のものに比べると半分ぐらいしかない小さなベッドの横で、床に正座しながら私はモジモジしていた。

唯一の座布団は高梨さんに譲っているので、私はバスタオルを畳んだものが座布団代わりだ。


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