極甘同居~クールな御曹司に独占されました~
「随分とアレだな」


高梨さんが部屋を見回しながら言った。
〝アレ〟がどういう形容詞なのかは怖くて突っ込めない。


別に散らかっている訳ではない。
掃除はマメにやっているし、整理整頓は好きで、狭いながら収納も工夫している。

でも、結局は格安ワンルームということに変わりはない。
サラブレッドの高梨さんにはカルチャーショックだろうと思うと、彼にどう思われようとかまわないはずなのに、恥ずかしくて気になってしまう。


「あ……っ、すみません」


高梨さんの視線が私の背後から微妙に逸らされたのに気づき、ふと振り返った私は大慌てで謝った。
部屋干ししていた洗濯物を隠すのを忘れていたのだ。


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