極甘同居~クールな御曹司に独占されました~
すぐに駆けつけてくれた彼は警察を呼び、交番に移動して犯人の特徴の調書などを取り終えるまで付き合ってくれたあと、そのまま身の回りの必要最低限のものとともに私を自分のマンションに避難させた。

すべてが終わったのは明け方に近かったと思う。


 終わってみれば彼が状況を利用した気がしなくもないけれど、そうだとしても彼の存在は心強かったし、その行動力はとても頼もしかった。
でも、家族以外の男性にほとんど免疫のない私は洗面所に並んだ歯ブラシを見ただけで、何かいけないことをしているような、落ち着かない気分になってしまう。

慌ただしい同棲スタートから十日。まだまだペースは掴めていない。


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