恋×嘘×罪~誰にも言えない秘密の恋~
「ご…ごめんね、私、酔ってタクシーの運転手に実家の住所教えちゃってたらしくて…」


「実家に?」


…え?


私は恭介から少し離れた。


「恭介、お母さんからメール来てないの?」


「メール?」


あれ、おかしいな、確かお母さん恭介にメールしたって…


「メールなんて来てないけど…あ、そうだ花。目が覚めたなら一言俺に連絡してくれ!もう少しで警察に行くところだったんだぞ!」


「ご…ごめん…」


「はぁ…それにしてもほんとによかった…」


恭介…


恭介の顔を見ると、目元にはクマができていた。


恭介、ほんとに心配してくれたんだ…


「ごめんね、恭介…今度からちゃんと連絡するね…」


「あぁ…そうしてくれ…」
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