結婚しても恋をする
やっぱりわたしを責めることはなかった。
郷ちゃんの好きなビーフシチューと甘口のカクテル、わたしはノンアルコールビールで乾杯をした。
食事を終え目線を合わせると、力のある瞳に絡め取られてしまう。
わたしの後頭部を引き寄せると、珍しく彼から顔を近付ける。
柔らかく唇が重なると、次第に深く舌を這わせ合い甘いキスに変化して、愛おしさが込み上げて来る。
「ん……」
大切だ、この人が。失くしたくない。
郷ちゃんは不器用なのに、こと夜の生活においては魔法の手腕を持っている。
「は……っ」
横手からわたしの中を突き上げる荒っぽい動きが、身体の芯を疼かせる。
いつも最中は一切言葉を発せずに、その身体だけで骨抜きにされてしまう。
まして半月ぶりの行為は、燃え上がるようだった。