心をすくう二番目の君
「よく、頑張ってるよな」
その台詞は何故か、事務的ではない、くだけた響きを持って聞こえた。
表情が気になって視線を注いだが、その顔は運ばれたばかりの炊き込みご飯に向けられていた。
「課長もレポートよく出来てたって褒めてたよ」
しかし続きは全く色気のない仕事の話であったことに、ほっとしたような、がっかりしたような複雑な心の動きを感じ取る。
自身に言い聞かせるように、言葉を選んで声に乗せた。
「今は……ちゃんとひとりで、仕事を頑張りたいなと思って」
「……そっか。俺も小椋さんに負けてられないな」
箸は持って来ていたらしく、事もなげに頬張り始めた。
「まぁ、そんなひとりで頑張らなくても皆、力になるし」
繰り出された労いの言葉に、力なく笑みを浮かべ応える。
茶碗を手に取ると、思いもしなかった人が話題に上った。
「……最近、付き纏ってる人も頼りになってくれるんじゃない?」
「……えっ? ……あのーそれは……あそこに立ってる人のことですか……?」