心をすくう二番目の君

*

『基本図電管図を提出致します。』
件名を入力し、送信ボタンを押下した。

終わった~……
心の中で呟き思わず伸びをすると、チェアの背もたれが微かに軋んだ。
時計に目線を走らせると、間もなく19時を迎える。

「お疲れ様」

わたしの動向を読み取ったのか、ディスプレイの隙間から口の開いた菓子袋が差し出された。

「あっ、ありがとうございます」

斜め向かいの席から中薗さんが手を伸ばしてくれている。チョコレートのコーティングされたプレッツェルを抜き取った。

「今回大変だったでしょ、直しばっかで。小椋さんスピードあるから助かったわ」
「いえ、わたしなんてそんな、まだまだです」

掌を振りながら答えると、黙って視線を送り返して来る。
菓子を間抜けに咥えながら、返事を間違えたかと肝を冷やした。自信のなさが滲んでしまったかもしれない。
軽く咳払いして、少し考えてから付け加える。

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