地獄的恐怖鬼ごっこ
「つまんねえな」

みずきがそう言うと、他のいじめっこも

うんうん、と頷いた。

スタスタと、歩く音が聞こえた。

いじめっこ達が帰るのだ。

個室の鍵を少しだけ開け、覗いてみる。

いじめっこの姿はない。

びしょびしょの鞄を探り、タオルハンカチを探す。


「......無い」

そうだ。教室に置いてきてしまったのだ。

教室まで行かなければいけないのか、

と重いため息をつく。


「きゃあっ!?」
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