外ではクールな弁護士も家では新妻といちゃいちゃしたい
ところが……奏介の勝訴を迎えても、結婚初夜はお預けになった。
翌日、私たちは早朝から出かけることになってしまったからだ。
昨夜、夕食を済ませて、お互い入浴を終えた後、奏介の実家から電話がかかってきた。
『奏介の裁判、今日無事に終わったんだろう? 都合つけば、手伝いに来てほしいんだ』
電話の主は、奏介の二つ年上の兄……つまり私の義兄、藤悟(とうご)さんだった。
送話口を手で押さえて伝えると、奏介はものすごく嫌そうに顔を歪めた。
『結婚してからもずっと仕事に追われて、ようやく解放された週末だ。俺は七瀬と水入らずで過ごしたい』
きっと、本当にすごく嫌なんだろう。
奏介はそう言い捨てて、プイッと顔を背けてしまった。
駄々をこねる子供みたいな彼にちょっと困っていると、私の耳に藤悟さんの声が続いて聞こえた。
『明日は他の流派の家元を招いていて、交流会を兼ねた茶会だから、俺と親父、お袋だけじゃ足りないんだ。家業を継いでいないとは言え、奏介は周防家の次男だから』
その言葉に、私は無意識にビシッと背筋を伸ばした。
実は、奏介の実家は、日本でも有数の茶道のお家元。
国際色豊かな赤坂の一等地に広大な土地を有し、そこでお教室を開いている。
翌日、私たちは早朝から出かけることになってしまったからだ。
昨夜、夕食を済ませて、お互い入浴を終えた後、奏介の実家から電話がかかってきた。
『奏介の裁判、今日無事に終わったんだろう? 都合つけば、手伝いに来てほしいんだ』
電話の主は、奏介の二つ年上の兄……つまり私の義兄、藤悟(とうご)さんだった。
送話口を手で押さえて伝えると、奏介はものすごく嫌そうに顔を歪めた。
『結婚してからもずっと仕事に追われて、ようやく解放された週末だ。俺は七瀬と水入らずで過ごしたい』
きっと、本当にすごく嫌なんだろう。
奏介はそう言い捨てて、プイッと顔を背けてしまった。
駄々をこねる子供みたいな彼にちょっと困っていると、私の耳に藤悟さんの声が続いて聞こえた。
『明日は他の流派の家元を招いていて、交流会を兼ねた茶会だから、俺と親父、お袋だけじゃ足りないんだ。家業を継いでいないとは言え、奏介は周防家の次男だから』
その言葉に、私は無意識にビシッと背筋を伸ばした。
実は、奏介の実家は、日本でも有数の茶道のお家元。
国際色豊かな赤坂の一等地に広大な土地を有し、そこでお教室を開いている。