外ではクールな弁護士も家では新妻といちゃいちゃしたい
「七瀬。今日一日、君の持ち場は?」
「あ……私は午前中受付、午後はお運びさんで。水屋で裏点てを教えてもらうことになっていて」
「つまり、ずっと表を見張っていればいいというものでもない。……くそっ。これじゃあ俺は嫌でも、今日一日周防家から離れることができない」
悔しげに奥歯をギリッと噛みしめる奏介の言葉で、私もようやく合点した。
要求はなく、ただ意味不明の言葉が並んだ脅迫状。
いや、日時と場所、ターゲットが羅列されているだけの『手紙』だ。
脅迫状とは言い切れないため、警察に通報してもまず取り合ってもらえない。
でも、その意味を読み解いた以上、奏介に放っておけるわけがない。
彼を周防家に足止めして、今日の法廷に立つことができないよう、仕組まれているのだ。
「あれから七瀬を訪ねることもなく、俺になにか仕掛けてくるでもなく……軽視していたのは否めない。その間、うちのお家事情を随分と入念に調べ上げていたようだ」
奏介が苦虫を噛み潰したような表情で「ちっ」と舌打ちするのを聞いて、私はゴクッと唾を飲んだ。
広い日本庭園をサッと見渡すと、いつもは静かな庭が、まるで観光名所の植物園であるかのように、あちこちに人がいる。
「あ……私は午前中受付、午後はお運びさんで。水屋で裏点てを教えてもらうことになっていて」
「つまり、ずっと表を見張っていればいいというものでもない。……くそっ。これじゃあ俺は嫌でも、今日一日周防家から離れることができない」
悔しげに奥歯をギリッと噛みしめる奏介の言葉で、私もようやく合点した。
要求はなく、ただ意味不明の言葉が並んだ脅迫状。
いや、日時と場所、ターゲットが羅列されているだけの『手紙』だ。
脅迫状とは言い切れないため、警察に通報してもまず取り合ってもらえない。
でも、その意味を読み解いた以上、奏介に放っておけるわけがない。
彼を周防家に足止めして、今日の法廷に立つことができないよう、仕組まれているのだ。
「あれから七瀬を訪ねることもなく、俺になにか仕掛けてくるでもなく……軽視していたのは否めない。その間、うちのお家事情を随分と入念に調べ上げていたようだ」
奏介が苦虫を噛み潰したような表情で「ちっ」と舌打ちするのを聞いて、私はゴクッと唾を飲んだ。
広い日本庭園をサッと見渡すと、いつもは静かな庭が、まるで観光名所の植物園であるかのように、あちこちに人がいる。