黒猫さんの忘れたいこと。
紺のブレザーの下に黒のパーカー、ネクタイ、ズボンをつける。
この制服は、自分の中ではすごく気に入っている。
すごくデザインと色がシンプルで好きだからだ。
制服に着替えて、鏡の前に立つ。
おかしい所がないか確認して、最後に黒のウィッグを被って、優希、男バージョンの完成だ。
「よし、準備オッケー。」
ほとんど何も入っていないぺちゃんこのカバンを肩にかけて、家を出た。
そういえば、お昼ご飯ないなー。
寝坊してつくれなかったわ。
よし、途中でコンビニ寄ろう。
のろのろと歩きながらコンビニへ向かった。