お見合い相手は俺様専務!?(仮)新婚生活はじめます
リスクとメリットを天秤にかけて残る方を選択した私は、「うまく抜け出すのは無理ですよ。諦めます」と成田さんの誘いを断る。
すると彼は自信ありげに「大丈夫、俺に任せて」と白い歯をキラリと光らせた。
係長の歌が終わるのを待って立ち上がり、みんなに向けて大きな声で言う。
「盛り上がってるところすみませんが、俺、これから織部さんを口説こうと思うので、ふたりで抜けます。成功を祈っていてください」
「えっ!?」と驚く私に彼は、「立って。荷物持って出て」と指示する。
「そうだったのか。若者たち、仕事も恋も頑張れよ!」
「成田〜織部さん食おうとしてる? それもよし。独身のうちに楽しんどけ」
上司と先輩同僚たちは誰ひとり引き止めることなく、酔っ払いの明るいテンションで成田さんにエールを送っていた。
混乱しつつも、彼に押し出されるようにして個室から出たら、私を口説くというさっきの発言の真意を問う暇もなく、手を握られて走らされる。
すると彼は自信ありげに「大丈夫、俺に任せて」と白い歯をキラリと光らせた。
係長の歌が終わるのを待って立ち上がり、みんなに向けて大きな声で言う。
「盛り上がってるところすみませんが、俺、これから織部さんを口説こうと思うので、ふたりで抜けます。成功を祈っていてください」
「えっ!?」と驚く私に彼は、「立って。荷物持って出て」と指示する。
「そうだったのか。若者たち、仕事も恋も頑張れよ!」
「成田〜織部さん食おうとしてる? それもよし。独身のうちに楽しんどけ」
上司と先輩同僚たちは誰ひとり引き止めることなく、酔っ払いの明るいテンションで成田さんにエールを送っていた。
混乱しつつも、彼に押し出されるようにして個室から出たら、私を口説くというさっきの発言の真意を問う暇もなく、手を握られて走らされる。