お見合い相手は俺様専務!?(仮)新婚生活はじめます
ソファに身を起こした私は彼を睨むように見て、「なんで交際と同棲を認めたりするのよ!」と文句をぶつける。
すると彼は肩を揺らして笑ってから、偉そうな顔をして言い訳を始めた。
「否定するのが面倒になったんだ。これでお前も、堂々と専務室に足を運べる。隠さなくていいのはお互いに楽だろ」
「は……? ずっと沽券を気にしてくれていた方が楽なんだけど。用もないのに専務室に行くつもりはないし、西尾さんに絡まれて面倒くさい思いをしそうだから行きたくもない」
実は、一悶着あったのは、昼休みだけではなかった。
十九時頃、退社しようとエレベーターを降りたら、一階には私を待ち構えていた女子社員がふたりいた。
ひとりは昼休みに納得させられないままお引き取り願った東条さんで、もうひとりは専務付きの秘書の西尾さん。
エレベーターホールで捕獲された私は無人の社員食堂まで連行されて、『高旗専務はあなたとの関係を認めましたよ。これでもまだシラを切るつもりですか』とふたりがかりで責められたのだ。
怒り口調で事情説明する私を、彰人は楽しそうな目で見下ろすだけであった。
そこには嘘の交際宣言をしたことや、噂を否定しなかったことへの罪悪感は微塵もないようである。
すると彼は肩を揺らして笑ってから、偉そうな顔をして言い訳を始めた。
「否定するのが面倒になったんだ。これでお前も、堂々と専務室に足を運べる。隠さなくていいのはお互いに楽だろ」
「は……? ずっと沽券を気にしてくれていた方が楽なんだけど。用もないのに専務室に行くつもりはないし、西尾さんに絡まれて面倒くさい思いをしそうだから行きたくもない」
実は、一悶着あったのは、昼休みだけではなかった。
十九時頃、退社しようとエレベーターを降りたら、一階には私を待ち構えていた女子社員がふたりいた。
ひとりは昼休みに納得させられないままお引き取り願った東条さんで、もうひとりは専務付きの秘書の西尾さん。
エレベーターホールで捕獲された私は無人の社員食堂まで連行されて、『高旗専務はあなたとの関係を認めましたよ。これでもまだシラを切るつもりですか』とふたりがかりで責められたのだ。
怒り口調で事情説明する私を、彰人は楽しそうな目で見下ろすだけであった。
そこには嘘の交際宣言をしたことや、噂を否定しなかったことへの罪悪感は微塵もないようである。