お見合い相手は俺様専務!?(仮)新婚生活はじめます
秘書課からは女子社員がふたり来ていて、西尾さんの応援だと思われた。
様々な部署の男性社員十名ほどは、【玲奈】と東条さんの名前が書かれた揃いのハチマキを締めているので、彼女の親衛隊と言ったところだろうか。
そして小南ちゃんの応援には……誰も来ていないようである。
観客がいることに驚いていた私だが、それだけでは終わらない。
開け放してある障子の陰からひょっこりと顔を覗かせた人物がふたりいて、それを目にした私は、思わず「はあ!?」と声を荒げてしまう。
訪問着姿の母と、スーツをビシッと着込んだ父であった。
ふたりは満面の笑みを浮かべて、私に手を振っている。
「どういうこと!?」と彰人に振り向けば、後ろ手に襖を閉めている彼が、ニヤリとして言った。
「俺が呼んだ。娘が恋愛事に努力している姿を見せれば、安心するだろうと思ってな」
「こっちは不安だらけだよ! そんなことされたら……」
様々な部署の男性社員十名ほどは、【玲奈】と東条さんの名前が書かれた揃いのハチマキを締めているので、彼女の親衛隊と言ったところだろうか。
そして小南ちゃんの応援には……誰も来ていないようである。
観客がいることに驚いていた私だが、それだけでは終わらない。
開け放してある障子の陰からひょっこりと顔を覗かせた人物がふたりいて、それを目にした私は、思わず「はあ!?」と声を荒げてしまう。
訪問着姿の母と、スーツをビシッと着込んだ父であった。
ふたりは満面の笑みを浮かべて、私に手を振っている。
「どういうこと!?」と彰人に振り向けば、後ろ手に襖を閉めている彼が、ニヤリとして言った。
「俺が呼んだ。娘が恋愛事に努力している姿を見せれば、安心するだろうと思ってな」
「こっちは不安だらけだよ! そんなことされたら……」