お見合い相手は俺様専務!?(仮)新婚生活はじめます
言っておくけど、私は頑張ったつもりはないからね。

特に練習もしていないし、別に彰人のために絶対に勝とうと意気込んでいるわけでもない。

だから、私が彼に恋しているのだと、勘違いしないでよね……。


強がりの文句を心の中で呟きつつも、これでもう少し同居が続くことにはホッとしていた。

対戦種目四つの内、三つで私が勝ったのだから、最後の和食料理対決はやらなくていいものだと思っていた。

しかし、「それでは四回戦めの準備を始めましょう」と彰人が言ったので、驚いて視線を彼に戻す。

なぜ?という思いから、眉を寄せて見つめれば、ニヤリとした彼が立ち上がり、私ではなくこの座敷にいる全員に向けて言った。


「三回戦までを織部さんが勝ちましたが、他の対戦者の方々もよく頑張ってくれました。その努力をたたえ、四回戦めを行います。そして和食料理対決には、四試合分の勝ち星を与えることにします」


つまり……次の戦いで一位を取った人が、大和撫子対決の勝者ということ?

これまでの三試合の意味がなくなるじゃない!

< 202 / 255 >

この作品をシェア

pagetop