お見合い相手は俺様専務!?(仮)新婚生活はじめます
四十分という決して長くはない調理時間で、酢飯を作り分けるとは、なんて手際がいいのかと感心していた。
料理教室に通うだけではなく、普段から自宅でも作っている証拠だろう。
余裕のある笑みを浮かべているのにも頷ける。
審査員のふたりは茶巾寿司三つを、それぞれ半分ずつ口にして、それから審査員席の後ろの方でヒソヒソとなにかを相談していた。
そして、「点数は皆さんの料理を食べた後につけることにします」と巨匠が言った。
ということは、きっと十点をつけてもいいくらいに美味しかったのだと、私は推測する。
この後、東条さんよりも素晴らしい料理が出される可能性を考慮して、まだ点数をつけずにいよう、という意味ではないだろうか。
続いて呼ばれたのは、西尾さん。
彼女はお盆に茶碗蒸しの器をふたつのせ、慎重な足取りで審査員席に運ぶ。
その表情は緊張に引き締まり、東条さんほどの自信はない様子である。
けれども西尾さんが調理台に戻ってきて、審査員のふたりが器の蓋を開けたら……「ほう、これは見事な」と巨匠が感嘆していた。
彰人も同意して、頷いている。
どうやら見た目は、完璧に蒸し上げているようだ。
料理教室に通うだけではなく、普段から自宅でも作っている証拠だろう。
余裕のある笑みを浮かべているのにも頷ける。
審査員のふたりは茶巾寿司三つを、それぞれ半分ずつ口にして、それから審査員席の後ろの方でヒソヒソとなにかを相談していた。
そして、「点数は皆さんの料理を食べた後につけることにします」と巨匠が言った。
ということは、きっと十点をつけてもいいくらいに美味しかったのだと、私は推測する。
この後、東条さんよりも素晴らしい料理が出される可能性を考慮して、まだ点数をつけずにいよう、という意味ではないだろうか。
続いて呼ばれたのは、西尾さん。
彼女はお盆に茶碗蒸しの器をふたつのせ、慎重な足取りで審査員席に運ぶ。
その表情は緊張に引き締まり、東条さんほどの自信はない様子である。
けれども西尾さんが調理台に戻ってきて、審査員のふたりが器の蓋を開けたら……「ほう、これは見事な」と巨匠が感嘆していた。
彰人も同意して、頷いている。
どうやら見た目は、完璧に蒸し上げているようだ。