お見合い相手は俺様専務!?(仮)新婚生活はじめます
「土産。重役会議で弁当がひとつ余ったんだ」
「私のために持ち帰ってくれたの?」
「別に、莉子のためにわざわざ別払いで注文したわけじゃないからな。夕飯、食べ終わってるなら冷蔵庫に入れて、明日食べればいい。割烹料理の名店の、一万円する懐石弁当だから旨いぞ」
彰人の言い方だと、私のために自腹を切って追加注文したと聞こえる。
気遣ってもらえたことが嬉しくて、胸がますます高鳴った。
「ありがとう」と笑顔でお礼を言って視線を前に戻したが、彼は顔を背けるようにキッチンの方を見ていて、私と目を合わせようとしない。
どうしたのだろう……いつもと様子が違うように感じる。
照れているようにも見えるけど、私にお弁当を持ち帰ったことが、目を合わせられないほどに恥ずかしいことなのだろうか?
前にケーキをお土産に買って帰ったことがあったが、その時は俺様に感謝して食べろと言いたげな、彼らしい偉そうな態度であったのに。
じっと見つめる先で、彼の頬がうっすらと色づいた。
「莉子……」と目を逸らしたままに話しかける彼であったが、その後は言葉が続かずに口を閉じてしまう。
なにか言いにくい話を切り出そうとしているような彼に、「彰人、なに?」と促せば、なぜか舌打ちされて睨まれた。
「次はお前の番だ」と、苛立ちの滲む怒り口調で問われる。
「俺に話があるんだろ?」
「えっ!? えーと、そうなんだけど……」
「私のために持ち帰ってくれたの?」
「別に、莉子のためにわざわざ別払いで注文したわけじゃないからな。夕飯、食べ終わってるなら冷蔵庫に入れて、明日食べればいい。割烹料理の名店の、一万円する懐石弁当だから旨いぞ」
彰人の言い方だと、私のために自腹を切って追加注文したと聞こえる。
気遣ってもらえたことが嬉しくて、胸がますます高鳴った。
「ありがとう」と笑顔でお礼を言って視線を前に戻したが、彼は顔を背けるようにキッチンの方を見ていて、私と目を合わせようとしない。
どうしたのだろう……いつもと様子が違うように感じる。
照れているようにも見えるけど、私にお弁当を持ち帰ったことが、目を合わせられないほどに恥ずかしいことなのだろうか?
前にケーキをお土産に買って帰ったことがあったが、その時は俺様に感謝して食べろと言いたげな、彼らしい偉そうな態度であったのに。
じっと見つめる先で、彼の頬がうっすらと色づいた。
「莉子……」と目を逸らしたままに話しかける彼であったが、その後は言葉が続かずに口を閉じてしまう。
なにか言いにくい話を切り出そうとしているような彼に、「彰人、なに?」と促せば、なぜか舌打ちされて睨まれた。
「次はお前の番だ」と、苛立ちの滲む怒り口調で問われる。
「俺に話があるんだろ?」
「えっ!? えーと、そうなんだけど……」