お見合い相手は俺様専務!?(仮)新婚生活はじめます
「私が気にするの!」

「じゃあ、一緒に入るか?」

「恥ずかしいからやだ」

「わかった。それなら、このままやろう。終わった後に、風呂を沸かしてやるからゆっくり入れ」


壁にかけていた手を剥がされて、薄暗い寝室に強引に連れ込まれる。

そして、彼のベッドに寝かされてしまった。

私が逃げないようにと、彼はすぐさま馬乗りになり、私の顔横に逞しい両腕を突き立てる。


もう、女心のわからない奴め……。


せめてもの抵抗として、覆い被さる彼の胸を両手で押して、「やるとか、ムードのないこと言わないでよ」と非難した。

すると「お前はムードを気にするような女じゃないはずだ」と決めつけられる。


両手首を掴まれ、軽々とシーツに押さえつけられて、最後の抵抗もできなくなる。

男の色気を溢れさせる瞳が私をじっと見下ろしていた。

私の速い鼓動が七拍を刻む間、彼は真顔で口を引き結んでいたが、やがて唇を開けば、熱い男心を打ち明ける。


「待ってやれないんだ。悪いな。莉子が、たまらなく欲しい……」


その言葉によって、私は口撃さえも封じられてしまう。

愛され、求められている今を幸せに感じて、胸の高鳴りを抑えることができなかった。
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