お見合い相手は俺様専務!?(仮)新婚生活はじめます
「もちろん私の部屋にも飾りますけど、それだけじゃ物足りない。段ボール五箱分、持ってきていますから。可愛いたまチョコフィギュアに囲まれていないと、くつろげないんです」


十四年間で集めたフィギュアを全て飾るのは、スペースの問題で無理があるため、その時の気分で取り替えたり、配置換えをしたりするのもまた楽しい。

たまチョコは年に六シリーズ新作を発売しており、フィギュア十五種類を全て揃えたいから、ひとシリーズに付き百個購入することにしている。

百個買うと二万五千円で、なかなかの出費であるが、それだけかける価値がある。

私の熱いたまチョコ愛を否定するのなら、専務との同居は無理だと思っていた。


「飾らせてくれないなら、私は自宅アパートに帰ります。そうなれば、私を惚れさせてから振ってやるという専務の企みは失敗に終わりますね。見合いは私から断ったという形のまま終わってしまいますけど、いいですか?」


彼との距離を一歩詰め、その端正な顔を見上げた。

専務のことはまだよく知らないし、睨まれたら怖いという感情が湧くけれど、負けてたまるかと強気な視線を真正面からぶつけて、さらに彼を追い詰める。

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