お見合い相手は俺様専務!?(仮)新婚生活はじめます

同居生活が始まって九日が経ち、八月ももうすぐ終わろうとしていた。

営業部は月末の水曜日に全体会議がある。

簡単に言うと、各班の営業成果を報告して評価を受け、来月の目標設定を行うという会議である。

それが今日の十四時から予定されていて、昼休みまであと三十分というこの時間、私は会議用の資料作りに追われていた。


当日の作業となってしまった理由は、私の怠慢ではない。

資料は昨日までにきっちり仕上げていたのだけれど、私の所属する三班のひとりが先ほど、大口契約を獲得して帰社したため、変更が生じたのだ。

その分の追加資料を急いで作るようにと、先輩社員から指示されていた。

とはいえ、こういうことはたまにあるので、急いでいても焦りはない。


自分の席でノートパソコンに向かい、私はキーボードに指を走らせている。

すると誰かが私の机に、紙コップのカフェオレを置いた。

それは、廊下にある自販機で売られているものだ。

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