お見合い相手は俺様専務!?(仮)新婚生活はじめます
西尾さんの訪室から五分ほどが経ち、丸めている体を伸ばしたくもなってきたが、ふたりの会話はまだ終わりそうになかった。
それで彰人の脛をつついてみた。
早く秘書を引き揚げさせてという思いを伝えるためであったのに、反射的に彼が膝を天板の裏側にぶつけて「いてっ」と言ったから、吹き出しそうになる。
慌てて口を押さえ、声が漏れないようにしたが、そんなに驚かなくてもいいでしょう、と心の中では笑っていた。
それとも、くすぐったかったのかな?
「専務、どうなさいました?」と西尾さんに問われ、咳払いをした彰人は「なんでもない。気にするな」とごまかしている。
焦っている彼が面白くて、私は退屈しのぎを見つけたとばかりにほくそ笑んだ。
人差し指で彼の脛に一本線を引けば、足を組むことで彼は逃げようとする。
調子乗った私は、今度はもう一方の足のくるぶしをくすぐり、ふくらはぎを揉んでみた。
おお、いい筋肉の張りだね。
仕事が忙しそうだけど、たまにジムにでも行って鍛えているのかな……。
それで彰人の脛をつついてみた。
早く秘書を引き揚げさせてという思いを伝えるためであったのに、反射的に彼が膝を天板の裏側にぶつけて「いてっ」と言ったから、吹き出しそうになる。
慌てて口を押さえ、声が漏れないようにしたが、そんなに驚かなくてもいいでしょう、と心の中では笑っていた。
それとも、くすぐったかったのかな?
「専務、どうなさいました?」と西尾さんに問われ、咳払いをした彰人は「なんでもない。気にするな」とごまかしている。
焦っている彼が面白くて、私は退屈しのぎを見つけたとばかりにほくそ笑んだ。
人差し指で彼の脛に一本線を引けば、足を組むことで彼は逃げようとする。
調子乗った私は、今度はもう一方の足のくるぶしをくすぐり、ふくらはぎを揉んでみた。
おお、いい筋肉の張りだね。
仕事が忙しそうだけど、たまにジムにでも行って鍛えているのかな……。