無敵の剣
「ごめん… 言い過ぎたかな?」



気を使う藤堂さんに、笑ってしまう



「ありがとう 足りないくらいだ」


「へへっ  だな!」




桶を洗って戻って来た藤堂さんが
私のおでこに手を当てた




「熱出てきたな」


「藤堂さん…すみません」


「俺は、嬉しいよ!
なんだかんだ、2人きりになれて」



真っ直ぐだな…




「ほら!目を閉じて!
また吐くとき言ってね!」



優しい…














体調が回復した日




藤堂さんと一緒に
出掛ける伊東さんの護衛をした



「仲が良いのねぇ」



伊東さんが、ニヤリ


「そうですね 藤堂さんと私は、同じ歳で
話も合いますから」


「そう 斎藤君の事…
色々疑ったから、嫌われていると思って
今日は、護衛を引き受けてくれて
ありがとう」


「こちらこそ 伊東さんの護衛が出来て
光栄です」


「またお願いしたら、土方君に
嫌がられるかしら?」


「え? そんなことないでしょう」



和気あいあいと会話をするが

探られている感じが

ヒシヒシと伝わる








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