無敵の剣
この苦しみは…
私は、伊東さんに言った




「私は、伊東さんを慕って御陵衛士になったわけじゃない
徳川家や天子様に特別な思い入れはない
どちらの仕事にもさほど差を感じていない
今は、御陵衛士としての、立場を重んじる
新選組に未練はない
土方さんに恋心があったことは認める
でも、私は平助を選んだ
平助と一緒にいたいと思ったから
伊東さんが土方さんにどんな感情を持っているのか、そんなことに興味はない
私と平助を巻き添えにしないで欲しい」




伊東さんは、余裕を見せ微笑む




どうも、まだなにか企んでいるように
思えて身構えてしまう





この人を敵にすると面倒だろう







「一、俺は土方さんを見損なった
何があったか知らないけど
女の子の顔に怪我をさせるなんて
許せない!!!
それに、伊東さん!!
一を傷つけないでくれ!!」




「申し訳ない
土方君が、斎藤君をあんなに思っているとは、知らなかったんだよ
しかし、斎藤君には藤堂君が似合っている
土方君は、何を考えているのか…
結局、斎藤君より他の子を選んだくせに
斎藤君が藤堂君を選んだことに
蟠りがあり
今でも、斎藤君が自分に想いを寄せている
それを知ったうえで、彼は
斎藤君を取り戻す気でいる気がして
あげないって、言っておきたかったんだよ」




伊東さんは、凄い…




私と土方さんを離して

ついでに平助の新選組への気持ちを
切り離せた




すべては、伊東さんの想うがまま…
















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