無敵の剣
外出から、1ヶ月ほどたったころ




深雪の舞を披露して貰う為
新選組の屯所で宴が披かれた




賑やかな宴がお開きになると
平隊士達が二次会へ出掛け

幹部だけで、飲み直しをしていた



「あの… 斎藤さんに客人が…」



申し訳なさそうに平隊士が言い
襖を開けた


庭に立つ、ミツを見つけ
私より先に深雪が立ち上がる



「あんた!!! 何しに来たん!?」


深雪に続き、廊下へ



「斎藤はんに…斎藤はん!!
うちが嫁いだ先が、長州と関わりのある家なんや!コレ、旦那様の目を盗んで
持って参りました!!」



私は、それを受け取り土方さんへ




「ミツだったか? 帰れ」




「……」





ミツが私を見る



「わざわざ、ありがとう
気をつけて帰れ」




ミツに掛けてあげられる言葉は
これくらいしかなかった



「……はい」





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