イジワル上司にまるごと愛されてます
(あ、そうだった、邪魔しないようにって言われてたんだ……)
来海は唇をきつく結んで、視線を前に戻した。そのとき、部長が敦子の様子に気づいて、足を止めて振り返った。
「木下主任、大丈夫かい?」
「部長と飲むのが楽しくて、つい飲み過ぎちゃいました」
「そうか、それならタクシーをつかまえてあげよう」
部長が言って車道に近づき、右手を挙げた。“賃走”と青で表示されたタクシーが通り過ぎるのを見ながら、来海は悶々とする。
(このまま柊哉と木下主任を一緒に帰すなんて……嫌。でも、邪魔したら木下主任との仲がこじれて、職場の雰囲気を悪くしちゃいそうだし……。どうしたらいいんだろう)
そのとき一台のタクシーが部長の前で停車した。後部座席のドアが開き、部長は敦子を促す。
「ほら、木下主任」
「ありがとうございます」
敦子が柊哉の腕を掴んだままタクシーに近づいた。
「木下主任、先に乗って」
部長に言われて、敦子は柊哉の腕を離し、後部座席に乗り込んだ。
「雪谷課長」
来海は唇をきつく結んで、視線を前に戻した。そのとき、部長が敦子の様子に気づいて、足を止めて振り返った。
「木下主任、大丈夫かい?」
「部長と飲むのが楽しくて、つい飲み過ぎちゃいました」
「そうか、それならタクシーをつかまえてあげよう」
部長が言って車道に近づき、右手を挙げた。“賃走”と青で表示されたタクシーが通り過ぎるのを見ながら、来海は悶々とする。
(このまま柊哉と木下主任を一緒に帰すなんて……嫌。でも、邪魔したら木下主任との仲がこじれて、職場の雰囲気を悪くしちゃいそうだし……。どうしたらいいんだろう)
そのとき一台のタクシーが部長の前で停車した。後部座席のドアが開き、部長は敦子を促す。
「ほら、木下主任」
「ありがとうございます」
敦子が柊哉の腕を掴んだままタクシーに近づいた。
「木下主任、先に乗って」
部長に言われて、敦子は柊哉の腕を離し、後部座席に乗り込んだ。
「雪谷課長」