イジワル上司にまるごと愛されてます
自分でもどうしてそんな大胆なことが言えたのかわからない。ただ、柊哉が遠くに行ってしまうのだと思うと、今だけでも彼を独り占めしたいという気持ちが沸き上がってくるのだ。
「柊哉にも……私に触れてほしい」
柊哉が来海をまっすぐに見つめた。彼の目に熱情が灯り、いつも以上に強い眼差しに、ドキリとする。
「来海」
名前を呼ばれた直後、柊哉の唇が来海の唇に重なっていた。その柔らかさと温かさに胸が切なく締めつけられる。
唇を離して、柊哉が来海をギュッと抱きしめた。来海は彼にしがみついて、ささやくように言う。
「柊哉の思い出がほしい」
「……いいよ」
柊哉が体を離し、来海は手に持っていた鍵でドアを開けた。玄関で靴を脱いだ直後、背中と膝裏に柊哉の手が回され、来海は横向きにふわりと抱き上げられる。
「柊哉にも……私に触れてほしい」
柊哉が来海をまっすぐに見つめた。彼の目に熱情が灯り、いつも以上に強い眼差しに、ドキリとする。
「来海」
名前を呼ばれた直後、柊哉の唇が来海の唇に重なっていた。その柔らかさと温かさに胸が切なく締めつけられる。
唇を離して、柊哉が来海をギュッと抱きしめた。来海は彼にしがみついて、ささやくように言う。
「柊哉の思い出がほしい」
「……いいよ」
柊哉が体を離し、来海は手に持っていた鍵でドアを開けた。玄関で靴を脱いだ直後、背中と膝裏に柊哉の手が回され、来海は横向きにふわりと抱き上げられる。