イジワル上司にまるごと愛されてます
『株式会社フィーカ・輸入企画部の七瀬来海さま、折田(おりた)浩斗(ひろと)さま、滝田(たきた)真子(まこ)さま。お返事が遅くなって申し訳ありません。お申し出はとてもありがたいです。でも、私たちのコミュニティは規模が小さく、定期的に御社に輸出をするのは難しいです。七瀬さんの言う通り、日本への販路を築くことができれば、グループの発展につながるとは思います。でも、職人も減少傾向で、御社と取引をするのは難しいのです。グループ代表、ツェリン・ウマ』
CCで同じ内容のメールを受け取っていた浩斗と真子が、顔を上げて来海を見た。二人とも困惑顔だ。
「七瀬主任」
「うん、私も今、メールを読んだ」
左側の席から真子が残念そうに言う。
「間をつないでくれたシンガポール支社の社員の話では、ツェリンは『海外で販売できたら夢のようです』って言ってたんですけどね……。やっぱりあの国では女性が仕事を持つのは難しいのでしょうか」
「前はそうだったけど、最近は女性の就業率も上がっているし、そんなことないはずなんだけどなぁ。職人が減少傾向っていうのがひっかかるよね」
「『仕事が増えれば、子どもを学校に行かせてやれる』って村の女性たちが言ってたそうですよ」
CCで同じ内容のメールを受け取っていた浩斗と真子が、顔を上げて来海を見た。二人とも困惑顔だ。
「七瀬主任」
「うん、私も今、メールを読んだ」
左側の席から真子が残念そうに言う。
「間をつないでくれたシンガポール支社の社員の話では、ツェリンは『海外で販売できたら夢のようです』って言ってたんですけどね……。やっぱりあの国では女性が仕事を持つのは難しいのでしょうか」
「前はそうだったけど、最近は女性の就業率も上がっているし、そんなことないはずなんだけどなぁ。職人が減少傾向っていうのがひっかかるよね」
「『仕事が増えれば、子どもを学校に行かせてやれる』って村の女性たちが言ってたそうですよ」