イジワル上司にまるごと愛されてます
茉那に問われて、来海は唇をつぐんだ。そうして少しためらってから、茉那の方に身を乗り出して小声で言う。
「今まで言わなかったけど……私、四年前、彼と……キスしたんだ」
「ええっ、か、彼って……」
茉那がチラッと視線で柊哉を示し、来海はうなずいた。
「でも、来海は振られたって言ってたよね? いったいどういうこと?」
来海は正直に、『来海は……ただの友達だ。女とは思えない』『忘れてくれ。俺も忘れる』と言われたことを話した。
「キスは酔った勢いだったの。彼にとって、私は酔いが醒めちゃうくらい女としての魅力がなかったってこと」
「えー……。でも、それなら昨日、来海を抱きしめたりするなんておかしくない?」
「あれは私をからかってたんだよ」
「そう……なのかなぁ」
茉那は腑に落ちないと言いたげな表情で、スプーンでオムライスをすくって口に入れた。
「絶対そうだよ。だって、『怖いとも苦手とも言ってない』って言ったときの柊哉の意地の悪い顔ときたら!」
「今まで言わなかったけど……私、四年前、彼と……キスしたんだ」
「ええっ、か、彼って……」
茉那がチラッと視線で柊哉を示し、来海はうなずいた。
「でも、来海は振られたって言ってたよね? いったいどういうこと?」
来海は正直に、『来海は……ただの友達だ。女とは思えない』『忘れてくれ。俺も忘れる』と言われたことを話した。
「キスは酔った勢いだったの。彼にとって、私は酔いが醒めちゃうくらい女としての魅力がなかったってこと」
「えー……。でも、それなら昨日、来海を抱きしめたりするなんておかしくない?」
「あれは私をからかってたんだよ」
「そう……なのかなぁ」
茉那は腑に落ちないと言いたげな表情で、スプーンでオムライスをすくって口に入れた。
「絶対そうだよ。だって、『怖いとも苦手とも言ってない』って言ったときの柊哉の意地の悪い顔ときたら!」