イジワル上司にまるごと愛されてます
「忘れようとしても忘れられなかった。彼以上だと思える人に出会えなかったの……」
「だったら、今日の夜、その気持ちを素直に彼に伝えたら?」
茉那に言われて、来海は首を左右に激しく振った。
「え、やだ。絶対引かれる。迷惑がられる。気持ち悪がられるよ!」
「そんなのわからないよ」
「それに私、彼に“恋人がいる”って言っちゃったし……」
「えっ、なんでそんな嘘をついたの?」
「だって、彼のことをまだ好きだなんて知られたくなかったんだもん。『女とは思えない』って言われて振られて、『忘れてくれ』とまで言われたのに、しつこく想い続けてたなんて、秘密にしておきたかったんだもん……」
来海は唇を引き結んだ。茉那は手を伸ばして来海の左手にそっと触れる。
「やっぱりちゃんと話し合った方がいいよ」
「無理だよ。どうせ昨日、置いて帰ったことを責められるんだろうし」
茉那が入り口の方へと視線を送り、つられて来海もそちらを見た。すると柊哉と視線が絡まり、来海は慌てて目を逸らした。そんな二人の様子を見て茉那が言う。
「だったら、今日の夜、その気持ちを素直に彼に伝えたら?」
茉那に言われて、来海は首を左右に激しく振った。
「え、やだ。絶対引かれる。迷惑がられる。気持ち悪がられるよ!」
「そんなのわからないよ」
「それに私、彼に“恋人がいる”って言っちゃったし……」
「えっ、なんでそんな嘘をついたの?」
「だって、彼のことをまだ好きだなんて知られたくなかったんだもん。『女とは思えない』って言われて振られて、『忘れてくれ』とまで言われたのに、しつこく想い続けてたなんて、秘密にしておきたかったんだもん……」
来海は唇を引き結んだ。茉那は手を伸ばして来海の左手にそっと触れる。
「やっぱりちゃんと話し合った方がいいよ」
「無理だよ。どうせ昨日、置いて帰ったことを責められるんだろうし」
茉那が入り口の方へと視線を送り、つられて来海もそちらを見た。すると柊哉と視線が絡まり、来海は慌てて目を逸らした。そんな二人の様子を見て茉那が言う。