イジワル上司にまるごと愛されてます
「来海がそう思ってても、きっと雪谷くんに強制連行されるね」
「うん、今も睨まれてたもんね」

 来海は肩を落とした。

「違うよ。来海を見つめてたんだよ」
「それはないよ」

 茉那は焦れったそうな声を出す。

「も~、来海ってばぁ」
「なによぅ……」

 茉那は大きく息を吐くと、お腹を撫でながらお腹に話しかけ始めた。

「ねえ、今の聞いた~? 来海お姉ちゃんって、意外と意気地なしだね~」
「えっ」
「どうしたらいいんだろうね~」

 お腹を撫でていた茉那は、「あっ」と小さく声を上げた。

「どうしたの?」
「今、赤ちゃんがお腹を蹴った! 来海お姉ちゃんにしっかりしろって言ってるんだよ~。さすがは我が子。話が通じるわ」
「えーっ」

 来海が情けない声を出し、茉那は来海を見て強い口調で言う。
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