晴空のようなあなたに恋をした
「でもでも!晴くん目当てで入った子も多いって!!確か人気度は向井先輩と同じくらいらしいよ!!」
なんだその人気度ってやつは!!?
てか晴くんって、誰っ!?
有名なのか?あの大人気の表の顔の生徒会長と同じくらいに。
あの体育館の歓声を思い出してみる。
あの時、校長先生可愛そうだったな…。
歓声なんてなかったもんな校長先生の時……、。
…あの歓声をおくられるくらい人気のやつがまだいるの?この学校には。
「…最近の若者は怖いなぁ」
何気なく呟いたのが美沙に聞こえたらしく、
「あんたも若者だわ」
鋭いツッコミをされ、美沙と話しながら(ほとんど私1人で喋ってる)一緒に教室へ向かって行った。
私が盗み聞きしてしまっていた、騒いでいた新入生たちは…、
「晴くん入学式出てなかったよね〜…残念見れなかったぁ!」
「しょうがないよ。だって…、」
「「だって、…晴くんヤンキーじゃん」」
「しかも暴走族に入ってるし〜、」
「そりゃ入学式なんてサボるに決まってるよねー…」
そんな会話が続いてたなんて、私は知らなかった。