結婚のその先に
会議が終わってから二人はタクシーに乗って空港へ向かった。タクシーまでもタクシーが着いてからもスマートに啓吾は栞菜の荷物も持つ。

両手に荷物を抱える啓吾の後ろを栞菜は付かず離れずの距離で歩く。

時々啓吾は振り返り栞菜がちゃんとそばにいるか確認する。



なんだかそんな移動のときにすら二人はお互いに距離を感じていた。
< 107 / 279 >

この作品をシェア

pagetop