結婚のその先に
「私が啓吾さんのことを諦めなきゃならない時が来たら、お兄ちゃん、合図してね?どんな合図でも私気づける。そしたら、ちゃんと啓吾さんを送り出すから。手離すから。…そのために準備しなきゃね…。」

そう告げて栞菜は家に帰った。




帰りが遅くなるという啓吾の言葉を思い出すと栞菜はうまく眠れなかった。


やっと啓吾が帰宅したのは…午前2時をまわっていた。
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