結婚のその先に
ふたりお揃いのものははじめてだった。

祭壇の前で啓吾に指輪をはめてもらったことを思い出す。シルバーの細いお揃いの指輪。

キラキラと輝いて見える。

栞菜は自分から啓吾に口づけた。




翠の言葉がずっと忘れられない。

私を好きになって…
私を見て…
私を置いていかないで…
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