結婚のその先に
「彼が想っているのは今も昔もあなただけ。認めたくないけど。」
翠は栞菜を見る。
「でも私はあきらめない。隙があればふたりの間にぐいぐい入っていくんだから。でも今は…次の作戦練るために帰るわ。じゃあね。」
翠はさっそうと立ち去った。

栞菜はこれまでのことを振り返る。




翠の言葉を信じて…啓吾を疑って…

信じられなかった…

私…大好きなのに…啓吾さんを信じきれなかった…
< 205 / 279 >

この作品をシェア

pagetop