結婚のその先に
ルームサービスの朝食を食べながら栞菜は夕べの醜態を恥じてうつむいていた。




啓吾は涼しい顔をして新聞を読んでいる。




英語の経済新聞をすらすらと読む啓吾。




新聞を読むときは眼鏡をかけるなんて、、、反則だ。




ちらりと啓吾を見るとブラックコーヒー片手に新聞を読む姿は眩しすぎる。





「栞菜」




「はいっ!」




ふいに呼ばれてあわてて返事すると声が裏返った。




「二日酔いは?」




「大丈夫です。。。」




「さすがに食欲はないか。オレンジジュースしか飲んでないだろ?」
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