結婚のその先に
「さっぱりしたのがいいかな。」
「了解。今夜は俺が作るから。お楽しみに。」
啓吾に支えられながら車に乗り込む。助手席に栞菜を乗せると啓吾はすぐに運転席に回った。

「椅子、もっと倒すか?」
「うん。」
「寒くないか?」
「うん。」
「窓開けるか?」
「うんん。」
栞菜は啓吾の優しさに思わず笑っていた。
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