結婚のその先に
幸せの続き

父親になる自覚

「あーっ!栞菜っ!」
啓吾は寝室を寝癖頭で飛び出した。

駆けつけた先には大きなお腹でごみ袋をもつ栞菜。

「俺がやるって言っただろ?」
「玄関に置くだけだよ?」
「だめに決まってんだろ」
啓吾は慌ててごみ袋を栞菜から預かる。


日に日に啓吾は過保護になっている。

寝癖頭のままごみを捨てに行った啓吾は戻ってくるとキッチンにたつ栞菜を後ろから抱き締めた。

「起きてる?」
「まだ寝てるかな?」
そう言いながら栞菜のお腹をとんとんと撫でる。
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